真琴はその日から毎週日曜日になると俺の店に遊びに来るようになり…




毎週真琴が来る日曜日は雨だった。激しい雨ではなくしとしとと優しい雨だった。





俺も真琴もそんな雨の日が好きで、俺の仕事が終わると、真琴は自分の傘をささずに俺の傘に入り、二人相合い傘で帰る。







そしていつも決まって真琴は


「一緒に傘に入れて」


と言って俺のオンボロのいくつも穴が開いた傘に潜りこんでくる。