それからまた…タクシーに乗り…真琴は真樹に頼まれたように…母親の墓にガーベラの花を供え… 列車に乗り唐津へ急いだ…。 唐津に着いた頃にはすでに夜になっていたため…その日は七ツ釜の旅館に部屋をとって一泊した。 部屋には布団が二つ並べられていた。 ーーマア…もういいよね… ーーアタシが家族だから… ーーもういいよね… そう言って…部屋の電気を消した。