「それで…お骨を…真樹さんに頼まれて…」



と真琴が言いかけると…老人はまた真琴の言葉を遮るように



「そがな男はうちにはおらんから…娘さんが持っててくれんかの…」



と今度は真琴の方を見て言った。




「でも…」



「もう家には息子はおりませんから…迷惑かも知れんが…」



「いいえ…迷惑じゃありません…解りました…」




そう言い残し…真琴は出て行った。