翌朝…真琴は列車に揺られ…膝の上には真樹の骨壷と位牌を大事そうに抱えていた。




車窓からは時々…咲き始めた桜が顔を覗かせた。





そして佐賀県の鳥栖駅で降り…そのままタクシーに乗り込み…真樹の実家へ向かった。





真樹の実家は駅から10分程の田舎を感じさせる田んぼの中の集落にあった。




車一台がようやく通る程の道をしばらく歩くと…周りをセメントの塀で囲まれた比較的大きな屋敷の前で真琴は立ち止まった。