「あと…何日ももたんじゃろう言うとったよ。…で…運ばれて来た時はまだ意識もあって…これ…マサちゃんから…マコちゃんに渡してくださいって頼まれた。」 そう言ってその初老の男性は真琴に一台の携帯を手渡した。 それは…真樹の携帯だった。 それを手にとり…真琴は静かに病室のドアを開けた。 ーーガラガラ……