「でも、本当だから
ほら、行くぞ」

「えぇぇぇぇぇぇ!!!!」

焦っている茉莉奈の手首を無理やりつかんで部屋に向かった



―――ガチャッ

俺は部屋のカギを開けた



「ひろーい!!!」

茉莉奈はさっきと違ってガキみたいにはしゃいでいた

「お前はガキか(笑)」

俺は、笑いが止まらなくなった

「笑わないでよ!!!」

茉莉奈は、怒って言った

「ごめん、ごめん」

「そうだ!!
蓮は、10年前の約束
覚えてる??」

「あぁ
ちょっと待って」



忘れてる訳がない
だって、俺はこの約束のためにここに来たんだから
俺は、スポーツバッグからサッカーボールを取り出した
このボールには、10年前の約束が書いてある

―おおきくなったら、けっこんしようね―

俺は、そのサッカーボールを茉莉奈に見せた