「それより、朱音なんで泣いてるの??」

「だって、本当に秀夜が私の誕生日忘れて帰っちゃったのかと思ったんだもん」

「バァーカ!!
忘れるわけないじゃん!!」

「じゃあ、なんで先に帰ったの??」

「朱音をびっくりさせたかったから」

「それだけ?!」

「そうだよ」

「私、すごく不安だったんだよ
秀夜なんか大っ嫌い!!!」

―――バンッ!!!

私は思いっきりドアを閉めた
1人暮らしの私の家の中は、すごく静かだった
だから、後悔して泣いている私の声が響いた