毎日顔を合わせるようになった

俺と雫。



雫は、すごく気前のいいやつだった。



新学期が始まってすぐの

委員会や係りを決める時間。


生徒議会に出席しなくちゃいけなくて

他の委員会とは比べものにならない程に忙しい議員に

自らなってくれた雫。


周りの女子たちに


「ほんとにいいの?」


と聞かれた彼女は


「あたし、忙しい方が好きなんだ」


と笑ってみせた。