このちっぽけな世の中では、君は「最低」って評価されるかもしれない。

でも、でもね。

あたしにとって君は「最高」でした。

あたしをすっぽり包んでしまう、大きな身体。

あたしの頭を撫でてくれる、すこしごつい手。

あたしだけを見てくれる、すこし茶色がかった目。

あたしのすべてを満たしてくれる、林檎のように紅い唇。

あたしにとって、君は、なくてはならない存在でした。

あたしにとって、君は、決して「最低」ではありませんでした。