「お二人さんあっついなー…」


「「!!!!」」

声のした方に立っていたのは不機嫌そうな吉良だった


「なッなにしてんだよッ///」

オレは立ち上がって吉良を睨みつける…


「お前やないわ…美優」

吉良はニヤッと笑って美優を呼んだ


(――…え?)

オレは美優を見る


「あ…ちょっと待って」

美優は急いでお弁当箱を片付けると走って吉良の元に走った




そして吉良と美優は仲良さそうに話し始めた

(いつまで話してンねんッ!!!)

オレは苛つきながら二人を見る


悔しいけど
こうやって見ると二人はお似合いだ


(吉良の野郎…)




しばらくして美優はオレの所に走ってきた



吉良を見る…



美優の後ろ姿を
寂しそうな眼差しで見ていた




まるで恋人と別れたような眼差しで…




オレは胸が痛んだ





そんなオレに気付いたのか…
吉良はいつもの悪戯な表情でオレを見た