「じゃ…
俺はお前の何?」

私は答えることが出来ない

"恋人だよ"
って胸を張って言えない

「答えられないほど小さいんだ…俺って…」
翔太は目を背けた

「翔太だって答えられないくせにッ!!!!」

(なんで私だけ?)







「俺は光が好きだよ…」


「え…」


ずっと恋人だと思ってた…」


そう言った翔太の目はすごく寂しそうだった

その寂しげな表情に私の胸はズキズキ痛む

「直に言われたよ…
お前が好きだって…」

「……」

(言わなきゃいけないのに…)


喉の辺りで全部飲み込んでしまう



「アイツはいいやつだから…
きっとお前の事幸せにしてくれるよ…」

翔太が微かに笑って私に囁いた


そして最後にこう言ったんだ


"ばいばい"