「母さんはともかく、珍しく父さんがいるんだね？」


「今日は午後かららしいよ、母さんもね。いつも悪いんだけど、晩ごはんは二人でね？経費の財布はまだ大丈夫？」


「あぁ、まだ２万くらいある。夏になったらクーラーとか電気代かかるから、極力貯めとかないとね。」


「いつもごめんね。塾で物理の講師って母さんしかいないから…」


「分かってるよ、てか、別に苦労することとかないからね。空もいるし。」


父さんが起き、みんなで朝食を済ます。


「海、後で少し、父さんの仕事を手伝ってくれないか？」


「いいけど、何を？」


「ダイヤ改正とホームページリニューアル、後父さんのパソコンのデータアップを頼みたいんだ。俺はパソコンは少し苦手でね、こういうことは海の方が早いからな。」


俺のパソコン技術は高い。パソコン検定とかなら間違いなく一級だ。


「あぁ、それぐらいなら。」