『起きたの?もう大丈夫?』


俺は空のそばに行き、頭を撫でた。すると嬉しそうな顔をした。


「うん、大丈夫。ありがと。……ごめんね、変な心配かけて。」


『ううん、私の方こそごめんなさい。兄貴のこと、何も分かってなかった。双子として恥ずかしいよ。』


「んなことないよ。空が一番、俺のこと分かってくれてる。俺には分かる。俺たちは双子だからな。さ、もう寝ちゃいな。おやすみ…」


『兄貴…』


「ん?」


『………キスして。じゃないと、眠れない……』