夜中になって俺は目を覚ました。部屋はすでに暗く、父さんと母さんも帰ってきてもう寝ていた。
手に何か握っていた。それは空の手で、空は俺のそばで座り寝していた。


「空……」


俺の手を握って、そばにいてくれたんだ…
時計を見ると3時ちょい、俺はゆっくりと起き、静かに空を部屋に運ぶ。


ベットに空を乗せ、布団をかける。そして忍び足で部屋を出ようとする。


『兄貴……』


起こしてしまったか。