顔を俺に近づけ、耳元の髪を押さえた。キスしようとしていた。


「……!!」


俺はびっくりして、飛び起きた。優は残念そうな顔をした。


「私じゃ…ダメ?私、海君のこと、好きだよ…」


突然の告白に驚き、どうしていいのか分からなかった。


普段の俺ならなるべく相手を傷つけないように断れる。
だが今は心が不安定だ。もう何がなんだか……


プルルルッ!