マンションに帰り風呂仕度と洗い物を終わらせ、部屋で一息ついて携帯に充電器を入れていると優からメールが来た。


《今日はありがと。初めての街で不安があったんだけど、海君たちに会えてよかった。明日からもよろしくね。》


女の子の割には結構淡々とした内容だな、お嬢様疑惑を聞こうかと思ったが、嘘をついてまで隠そうとしていたから何かしら訳があるんだろう。黙っておくか。


《こちらこそ。他に困ったことがあったら遠慮なく俺と空を頼っていいから。明日また学校で会おうね。おやすみ。》


送信、っと。


『兄貴、お風呂沸いたよ。先入っていい?』


隣の部屋から空の声がした。


「あぁ、いいよ。」


そろそろ父さんたちが帰ってくるな。メシ作っておくかな。


『きゃぁっ!』