俺は普段空を見ているから女の子の嘘とかは大体分かる。

食事のマナー、持ち物、しゃべり方、そしてスーパーにいたときかごに入れてた高い食材。嘘をついたこの時点で俺はきっと優はお嬢様であると思った。


食事が終わり、皿を片付けていると、優がそろそろ帰ると言ってきた。


「じゃあ送るよ。暗い中女の子一人歩きは危ないしね。」


「え!?い、いいよ。近いし、一人で帰れるよ。」


「ダメだ。これは俺の義務だし誠意だ。じゃあ空もついてくる、これならいいだろ?」


恐らく俺と二人っきりになるのが気まずいと思っているのだと思った。

優はまた断ろうとしたが、結局了承した。