「あの…風羽君…」


「海でいいよ、んで、何?」


「海君たちの両親はなんの仕事してるの?」


なんで俺の親の職業を聞くのかはわからなかったが特に疑わず答えることにした。


「父さんが電車の車掌で、母さんは塾の先生だ。二人ともこの時間帯は忙しいからな、晩飯は空と過ごすことが多いな。優ちゃんとこは?」


自分には海と呼べと言っておきながら俺が下の名前で呼ばないのは失礼なので空同様俺も優と呼ぶことにした。


「えっ!?あ、私のとこは二人とも会社員だよ。今日は残業があるって聞いてたから。」