二分…俺が全然倒せなかった10人ものやつらを…たった二分で…


全員に地にひれ伏した。そして携帯を開き、カメラで倒れている奴らの顔を一人ずつ撮り、一人を叩き起こした。



「いいか?ネットで情けない姿と顔を出されたくなかったら、俺とこいつ、こいつの彼女に手出すな。いいな?返事は?」


「は…はい…」


海…お前の方がヤンキーじゃ…


「大丈夫か?立てるか?」


肩を貸してもらい、路地を出た。


「すまない……お前…なんで…」


「礼なら俺じゃなくて、緑ちゃんに言うんだな。」


「緑…に…?」




「大地!」


緑が息を激しく切らせながら走って来た。後ろには空がいた。


「大地…よかった…本当に…」


「緑…」


「緑ちゃんが俺ん家まで走って来て助けを求めてきたんだぞ?『大地を助けて!』っな。」


あんなに突き放したのに…あんなにひどいこと言ったのに…


体力ほとんど無いのに海のとこまで行って…


「は…、バカだな~…緑…。…大好きだ…」








「大地?大地!」