兄貴に雪田くんと木乃香ちゃんのことを話すと、なんと兄貴も雪田くんと話していたことが分かった。


「なるほど、つまり俺と雪田が親友レベルの仲で、仲介目的で雪田に近づいた森さんを、逆に雪田がゲットする。ってことだろ?難しいな…」


『そう?兄貴が冷たくしたりすれば、木乃香ちゃんは雪田くんに相談すると思うし、兄貴とのパイプを考えたら、雪田くんを嫌いになることはなくなると思うよ?』


「昔俺が使ってた戦法だな。海とのパイプを利用して、自分にも目を向けさせる。空と仲良くなりたいやつらが、まず海から仲良くなるのと同じだ。」


「ま、やるからにはきちんと責任持ってやるけどな。あ、ダウト。」


『ブーッ、残念でした。はい、また兄貴の敗け~。』


「海、お前本当に大富豪以外はバカみたいに弱いんだな…」