結局見つかったのは全部で6枚。うち3枚をゲットした俺らが一位だった。晩ごはんまでは自由時間だと言われたので、俺と大地は空たちの部屋に行くことにした。もちろんバレないように。大地はいつでも緑と話せるように携帯まで持ち歩いてた。


空の部屋に入ると、先に戻ってた優と、就寝班の江口、村瀬がいた。二人とも俺たちが来たことに相当驚いていた。


しばらく話していると、晩ごはんの時間だという放送が入った。俺たちが食堂に行って、ゲットしたカードを見せるとみんなと同じメニューにプリン、いちご、ポテトが加えられた。みんなが羨ましそうに見ていた。


「いや~それもこれも全部海のおかげだな。感謝感謝。」


「はい、それじゃあ…」


「『いっただっきま~す!」』


腹が減っていたので、みんな黙々と食べる。


「明日って何があるんだっけ?」


とりあえず口いっぱいほおばりながら言うな。


「確か朝と昼はカヌーで川下り、夜は天体観測だったと思うが…」


「天体観測か~。俺星ってあんまり興味無いんだよな~。」


『そう?私は好きだよ、星見るの。綺麗だし、星座探すのも結構おもしろいよ?』


「海くんも好きなの?」


「あぁ、星に限ってじゃないけどボーッと何かを見るのは好きだな。」


小学校の夏休みの時、雲が動くのをジーッと見て1日が終わったことがある。