「いいけど、あとの二人どうする?てか緑ちゃん来れないんだって?」


振り返ると緑がさびしそうな顔をした。


「うん、さすがに五泊六日は無理だから…。倒れちゃったらみんなに迷惑かかっちゃうから…」


「毎日メール送るからね?」


頭をなでると嬉しそうにした。


「なぁ海!哀原!俺たちと就寝班組まねぇ?ちょうど俺たちも二人組探してたんだ。」


俺たちを誘ったのは雪田 冬真(とうま)と榊 楼(ろう)。榊は前の体育でバスケ戦で仲良くなり、雪田はバレー部のリベロで、小さいがかっこよく、女子バレー部の人気者だ。榊と並ぶと小ささが目立つ。


「いいよ~!これで就寝班は決定っと…」


班名簿に俺たちの名前を書いた。


「あとは…行動班か…」


俺の声を合図に一斉に俺のもとに集まった。
なんですか!?


「海くん!一緒に班組もう!(×10)」