『兄貴にもっと、私を見てほしかった。昨日やっと気づいたんだ。兄貴のそばにいたいって……だから…』


上のシャツを脱ごうとしていた。嘘だろ?


「ちょっ!待て!」


シャツを押さえ、背中から抱きついた状態になる。絶対にダメだ!空が許しても俺は許さない、許しちゃいけない。


『兄貴。私は…いいよ?』


「ダメ!絶対ダメ!俺も空は好きだよ、でもこんな形で確かめ合いたくない。前にも言っただろ?兄として、しないしさせないって。」


間違うな俺!たとえ空がしたくても、俺が少し揺らいでも、絶対にさせちゃいけない。