「もう少し、雫達に近づいてみようよ。」
と、言って強引にあたしの腕を引っ張り、グングン進んで行く。
近づくにつれて、女の子の顔がはっきり分かるようになった。
可愛い…。
ニコニコ笑って、可愛い女の子は雫君に話し掛けてた。
あたし達の距離、結構近いから2人の声が聞こえてくる。
「ねぇ、あっちのお店も見てみたいな♪」
女の子は、お店の方を指差してぴょんぴょんと嬉しそうに飛び跳ねてる。
あの女の子には、あたしにはない女の子らしさがある…。
やっぱり、雫君もあたしみたいなのより、可愛い女の子がいいに決まってる…。