『ねぇ、もう付けていいかな?』



お店を出て、今すぐピアスをつけたかったから、いったん歩くのを止めて聞いた。



てか、もう付けようとしてるんだけどね。



「あ!あたしも付けよ~……て、えぇ!?」



いきなり梨沙が叫んだ。



『痛い痛い!何なの…。』



もう少しで耳に付けるー…ってとこで、梨沙に腕を引っ張られた。



あっぶな…。



『まじ何なの~…。』



早くピアスを付けたいあたしはイライラ口調で言ってしまった。