「もしかして…黒木千夏先輩、とか…?」
『うん。よく分かったね!』
一発で当てるとか、すげぇ!
「誰だって分かるだろ?休み時間はお前いっつも、千夏先輩んとこ行くくせに。」
呆れながら、タカが言った。
あ、そっか。
「つ~か、早く行こうよ。」
そう言った南は、1人でスタスタと歩き出した。
それに続いて、タカも歩き出した。
『あ、待てよ!…そういうことだから、じゃ!』
そう女子に言って2人を追いかけた。
「千夏先輩か…。しょうがないよね…。」
「うん…。」
「「はぁ…。」」
千夏先輩には勝てない。と、諦める女子達だった。