その数日後



「はぁ~!?付き合った~!?」



梨沙の声が教室中に響いた。



みんながチラチラ見てくる。



『ちょ…うるさ…「無事!付き合いました♪」



ね?先輩♪と、ニッコリ笑顔で言われたけど目を逸らしてしまった。



なぜか…付き合ってから恥ずかしくて雫君と目が合わせられない…。



何か言われても、女の子らしく可愛く返事が出来ない…。



素直になろうと思っても…好きな人の前だと素直になれない…。



こんな自分がイヤだ…。



会話の中に雫君の名前が出るだけで…顔が赤くなってしまう。



…あたし、チョー乙女じゃん。