『1時間前にもここに来てたけど…飽きない?毎日来て…。』
そう、雫君は毎日あたしの教室に来る…。
だから今では、雫君目当てで、うちのクラスまで見に来る人がいっぱいいる。
雫君は休みの時間になるとすぐ来るから、雫君のクラスに見に行くよりも、
うちのクラスに来たほうが雫君がいる確率は高い。
『雫君モテてるね。』
ちらっと廊下の女子達を見て言った。
「やきもち妬きます?」
『全然?』
「ぶぅ~…。」
嬉しそうに聞いてくる割には、その後にあたしが言った言葉によってコロコロ表情が変わっていく。
面白い…。