南君が先輩に、また明日と言われて、顔を上げるときに、口角を上げ、ニヤッと笑ったのを…。



南君は、あの顔をすれば簡単に帰してくれるって知ってたんだと思う…。



小悪魔…。



少し、南君が怖くなった。



「千夏先輩…?なに固まってるんですか?」



雫君が、いちごを食べながら、顔を覗いて聞いてきた。



『あ…何でもない。』



こうして、



“お疲れ様でした会“は終わった。



今日、分かったことは、



雫君は酒豪なのに、炭酸でスッゴく酔ってしまうことと、



梨沙も意外に酒豪ってことと、



南君は小悪魔だったってこと…。



びっくりしすぎて、楽しみだった食べ物の味を全部忘れてしまった…。



まぁ、みんなの意外な一面が知れて良かったです…?