「え~、南君帰っちゃうの~?」



3年の女子の先輩が言った。



「はい…すいません…用事があって…。」



南君は眉を下げて、俯きながら子犬のような顔で言った。



「用事ならしょうがないよね!また明日~!」



先輩は頬を赤くしながら言った。



「はい。また明日!」



ニコリ。と、みんなに笑顔を振り向いて颯爽と帰って言った。



「南君、可愛い~!」


「あたしも思った~!あの顔サイコー♪」



女子のみんながキャーキャー騒ぎ出した。



でも、あたしは見てしまった…