「今日って、何時に帰れるんですかね?」



携帯をパカッと開き、時計を見ながら聞いて来た。



『今何時?』


「ちょうど6時です。」



ん~、6時か…。



『あと~…2時間くらい、かな?』


「8時…か…。」



はぁ…。とため息を吐く南君。



『楽しくない?』


「あ、いや…そんなんじゃなくて…いや、それもあるんですけど…。」



と、目を泳がせて言う。



結構、正直に言うんだね…。



『用事?』



と、あたしが聞くとコクリと頷いた。