「いいな~、おそろいじゃん。」



羨ましそうに言ってくる梨沙。



『梨沙のピアス、南に上げたらいいじゃん。』



交換、交換。と言うと、嫌そうな顔をする南。



「え~…梨沙先輩のピアス、デザイン女の子っぽすぎる…。」


『そうか?シンプルな方だと思うけど。』



しかも、南の顔にはちょうどいいと思う。



「ねぇね、南君!交換しようよ!」



交換する気満々の梨沙が嬉しそうに南に言う。



でも…。と、口をもごもごさせて拒否ってる南。



「お願い!」


「う~…分かりました…。」



梨沙の強引なお願いに負けた南は、梨沙とピアスを1つずつ交換して付けた。



『「「似合ってる!」」』


「…どうも。」