「私…邪魔ですか?」

少ししょんぼりしながら聞く。

「今更気づいた?」

うっ。
ガックリと項垂れる私。

その隙に先輩が席を立った。

「えっ。
どこ行くんですか!?」

私も慌てて席を立つ。

「トイレ。
何。ついてくる気?」

うっ。

「いえ。行ってきて下さい。」

先輩はフッと笑みをこぼし、去っていった。

ずっきゅーん。

「はぁ~。
先輩カッコイイよ。反則だよ、今の。」


あまりのトキメキに、知らない間に声に出ていた。