私は再び先輩を見つめる。


それに気づいた先輩。

「やっぱり食べたいんじゃん。」

そう言うと、先輩が手招きした。



私は首を傾げながらも、先輩に近づいた。

先輩は、チョコを私に差し出した。

私がそれを貰おうと手を出した瞬間、

チョコは先輩の口の中に消えた。

「え~~っ!」

先輩は私の反応を予想していたのか、
フッと笑った。