目の前が真っ暗だ。

「せんぱいってば!」

「うるさい。」

そう言われて、私は口を尖らして黙った。


ちゅっ



えっ!?

今、唇に何か当たった…よ?

確かめたくても、
まだ手を放してくれないから出来ない。


もどかしい。

私は先輩の手を掴んだ。

すると、簡単に下ろされた先輩の手。


見つめ合う私と先輩。