「頑張ってね~♪」

山口先輩の言葉に、
頬を赤らめた私は、強引に先輩の手を引いて視聴覚室に向かった。


視聴覚室に入ったは良いものの、

沈黙。

どうしよ…


その時、先輩が口を開いた。

「この前、」

「えっ?」

「図書室で…。見た、よな。」

見たって、
女の人と抱き合ってた?やつの事だよね。

「はいっ、あの。ごめんなさい!
見るつもりじゃなくてっ。」