2日間、大輝先輩とは全く話していなかったから、
すごく緊張する。

そっと教室を覗いた時、
山口先輩と目が合った。

「里衣香チャン。
今日は来たんだね?」

山口先輩はニヤニヤしながら聞いてくる。

「はい!来ましたっ!」

「昨日とは別人みたい♪」

「はい!おかげ様で!」

「そっか。
俺も里衣香チャンのチョコ欲しいなぁ♪」

「えっ!?」


「おい。」

不意にかけられた声。
私と山口先輩が振り返ると、やっぱり大輝先輩。

「だっ、大輝先輩!」

「何。」

あれ…?
いつもと同じような言葉なのに、凄くトゲがある感じ。

機嫌わるい!?

そんな先輩に怯みそうになったけど、
今日は気持ちを伝えるんだ!

「話があります!
ここじゃ言いにくいので、
図書し…じゃなくてっ、視聴覚室に行きましょう!」