「ただいま~」
「おじゃましまーす!」

リビングに居たお母さんにキッチンを借りる事を伝え、特訓を開始した。



私はトリュフを作っている紗江ちゃんに付きっきり。

「里衣香?」

「ん、何~?」

「桐島先輩にあげるチョコ、
練習するんじゃなかったの?」

「あー…。」

「?」

「やっぱり、あげない事にしたんだ。ははっ!」

「えっ!?どうして?
先輩、里衣香からのチョコ楽しみにしてるかもしれないよ?」

「先輩、彼女出来たみたいなんだよね。」