そっと写真に触れてみる

若々しく凛とした姿のお父さん

優しさが溢れてしっかりとした瞳を持つお母さん



「これで、俺の知ってる話しはおしまいだよ。」


サッと私の手から取り上げられた写真


「ちょっ!」


一気に気持ちが現実に戻る
矢倉くんは写真をSPに渡す
「さて…お楽しみはここからだよ?」


「!?」


一気に目眩に襲われる


視界が歪んで
矢倉くんの声が響いた


「ワインに少し細工したんだ。
大丈夫…―
ゆっくりおやすみ……―。」



そして
私の意識は完全に無くなった