ピンポーン
今日は仁くんのお家にお泊まり。
「おう、まい。」
開いた扉の先にいた仁くんは寝起きなのか、スウェット姿で眠たそうだった。
「ごめん、寝てた??」
なんか悪い事しちゃったな。
起こしちゃったみたいだし…。
なんて、どんどんネガティブになっていくあたし。
「変な心配すんな。俺だって早くまいに会いたかった…。」
そう言って仁くんはあたしを後ろから抱きしめてくれた。
「本当にまいはちっけえな!!」
いきなりなんでそんな事言うの??
確かにあたしはちっさいけど…。
まい 152センチ
仁くん 182センチ
仁くんが高すぎるだけだよ!!
「冗談だよ、拗ねんなって!!」
プクーッと頬を膨らますあたしを見て
「小さいまいも、拗ねたまいも好きだから。」
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仁くんは意地悪だね。
そんな事言われたらもっともっと好きになっちゃうじゃん。
好きすぎて、どうしよもないよ…――。
恥ずかしくなったあたしは今度は自分から抱きついた。
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