キーンコーンカーコン

1時間目の終わりのチャイムがなった。

私は一目散に晃ちゃんのほうに向かった。

「ネェネェ 仲林くん」
「ン?」
「私の事わかる?」
「え… わかんない…」

晃ちゃんは完全にわたしのことを忘れてる…。

「神崎 憂帆なんだけど…。」

「……………」
「……………」

しばらく沈黙が続いた。