ミオside―




30分後―




家からでた。




お兄ちゃんが泣いてると知っていながら。






レオとのデート……





全然楽しめなかった。




だって……



デート中……お兄ちゃんの泣き顔しか思い出せなくて……




レオのことも、自分のことも考えられなかった。




「どした?」



「レオ……」



「ん?」




「ぶっ文化祭!のこともう、文化祭だから緊張しちゃって…」
レオに嘘をついた。