「まだ、お兄さんのこと忘れ「いいのっ!」





「もういいのっ。私には…レオがいる…レオが今、一番大事なの…」



「ミオ………」




「大丈夫っ。お兄ちゃんのこと……忘れるって最初から決めてたから……」



「…ミオがそれでいいならいいよ…」



さつきの言葉が私の心に『ズシッ』っとのし掛かった。







「うんっ…私…レオに電話してくるっ…」





私は、その場を立ち去った。





これ以上、あの場に居るのが怖かったから……