「お兄ちゃんは私のことどう思ってる?」



「それはっ…」


言いたかった。



好きだよって…


ミオが好きだって…



ミオだけが大切なんだって……




「言わなくてもわかってる……お兄ちゃんは、私のことおもちゃとしか思ってないもんね…」



「違っ!」



でも、違うと言う言葉を制御していた。




そのとき…ミオは一言。



「ちょっとでいいから、お兄ちゃんに好きになってもらいたかった。」


そしてミオは、家を飛び出していった。