キーンコーンカーンコーン……―――


聞き慣れないやけに高いチャイム。


こういうことを思うのにはもう慣れた。


数えてみれば5〜6回目の転校。


「さっ、入って。」


このオヤジは誰だろう??

校長?担任か?

「こういうの、慣れてるんで。」

視線をそらしてアタシが言うと、オヤジは教室のドアを開けてくれた。


ガラッ


一気に皆の視線がこちらを向き、ざわめいていた教室が静まり返った。


「自己紹介して。」

オヤジに言われた。