そして新幹線が到着し順番に車内に乗り込んだ。


あたしだけまた一般車両。

電車が動き出すと1人の男性があたしの隣りに座って来た。


ここにいたのは・・・



誠ではなく校長だった。

静かに話し始めた。


「ごめんな、美愛ちゃん・・・」

「なんで謝るんですか?」

「誠がまた君を傷付けたそうじゃないか。浜林くんから聞いたよ。」

「聖剛から?」

「私のところに来て彼はこう言ってたよ。
本当は飯田にいいてぇけど直接は言えねぇから伝えとけ。美愛を泣かせるなって。
彼はそう言うと友達のところに戻っていったがな。」

あたしは黙りこんでしまった。まさか聖剛が見てたなんて・・・