「なんだ~校長が新幹線でお前らのいる車両に行ったから心配してやったのに。」

「心配してくれてありがとう。それだけならあたし帰るね。」

「おう。」


あたしは聖剛と別れて部屋に帰った。


部屋に入った途端梓に連れ出された。

「美愛さぁ聖剛が梓の彼氏なの知ってるよね?」

すごい勢いで睨んできた。

「うん。」

「じゃ、手出さないでよ!」

「別に手なんて出してないけど。」

「聖剛がこの前美愛ん家入んの見たんだからね!」

あ~あの時!
見られてたんだ。

「聖剛は家に来たよ。元々、聖剛とあたしは幼馴染みだからね。なんか相談したいことがあるって家に来たの。」

「うそ・・・」

「本当だよ。聖剛に聞いてごらん!」

梓は走ってどっかに行ってしまった。

あたしは今度こそ部屋に帰った。