あたしは体調悪いふりをした。

「先生~美愛がバスに酔っちゃって気持ち悪いって~!」

瑠海が大声で誠に向けて言った。

「本当ですか?宮原さん大丈夫ですか?前の方の席に行きましょうか。」

「はい。」


あたしは誠の隣りに座ることに成功した。

すると誠が小声で

「ありがとう」

と言って来た。


本当はねあたしも誠の隣りにいたかったんだよ。

だから嬉しい。