「美・・・美愛・・・美愛・・・」

遠くで誰かがあたしを呼んでいた。

目を開けるとメイドさんがいた。


「美愛様ようやくお目覚めされましたね。大至急こちらのドレスにお着替えください。」

渡されたのは薄いピンクの可愛いドレスだった。

「なんで?」

なんでドレスになんて着替えなきゃいけないわけ?

あたしは寝起き悪いの。

だし眠いんだから起こさないでよ。


「そんなこと言わずにお着替え下さい。」

あまりにもメイドさんが必至なのであたしは仕方なく着替えた。


「お似合いです。美愛様。お次はメイクです。」

「ありがとうございます。メイクもするんですか・・・」


あたしの話しを聞かずにメイクが施された。

あまり派手ではないナチュラルな感じに。

そして髪の毛も綺麗に巻いてもらった。