「怒らないの・・・?」

恐る恐る聞いてみた。

「今日だけは大目にみてやる!」

「ありがとう・・・」

「その代わり帰るときは電話しろ。遅くなるようなら迎えに行ってやるから。」

「分った。ありがとう。」

「美愛」

「ん?」

「受験おつかれ。」

「ありがとう。」


あたしは電話を切った。


「美愛どうだった?大丈夫?」

「大丈夫だよ!さぁまだまだ歌うよ~!」


あたしたちはそれからまた5時間も歌った。